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映画「阪急電車」を見て
震災以来余震続きで映画館に行く気持ちにもなりませんでしたが、やっと、ここに来て少し落ち着いてきたので、
待望の映画「阪急電車=片道15分の奇跡=」を、家から車ですぐ1,2分の所にある映画館で観てきました。
※以下の画像をクリックしてみてください。



これは小説「阪急電車」(有川 浩著)を映画化したものです。
小説の方は売れに売れ、現在一時的在庫切れ状態のようです。



私自身、阪急沿線で育った関係で、中高大と通学し、好きな電車といえば「阪急電車」と即答できる程、思い入れの強い電車です。その電車が題名となって映画になったのですから、満を持して出かけていきました。

映画館は余震の影響か夕食の時間だからか、ガラガラに空いていました。
前日、神戸に住む学生時代の後輩のtwitterでは超満員で入れなかったと呟いていたので、
少し早めに出て切符を買い、ビッグマックセットで空腹を満たしてから入ったのですが・・・ちょっと拍子抜けでした。

阪急電車は神戸、大阪、京都、宝塚を結び、大阪の梅田駅を終点としています。
京都線は途中淡路駅から千里山線とに分かれます。
千里山線沿線に住んでいた私は梅田始発の千里山線に乗り、座って帰っていました。
映画「阪急電車」を見て_f0012718_9292216.jpg

車体の色がチョコレート色なのもレトロな雰囲気で、中がゆったりと広いのも快適です。
思い出の詰まった阪急電車ですが、今回背景となっているのは、梅田と神戸の中間「西宮北口~宝塚」を結ぶ今津線で、片道15分の物語です。
(正確には今津(北)線、「西宮北口~今津」を今津(南)線、この映画登場してくるのは今津(北)線のみ)

映画「阪急電車」を見て_f0012718_9304215.jpg

登場人物はどこにでもいそうな、もしかして「わ・た・し?」と思えるような平凡な人たちですが、
映画のイントロダクションにあるように、「自分の愛に自身の持てなくなったあなたに贈る、
片道15分のローカル線で起こる、小さいけれどあたたかい愛の物語です」

中谷美紀はじめ宮本信子他俳優陣の演技もしっかりしていて飽きさせない。

登場人物の性格を際出させるために、若干デフォルメしているのだろう、関西のおばちゃんの喧しい事!喧しい事!
それに、いくらんなんでも電車であのドレスは着ないでしょう!ホテルで着替えるとかして・・・とか、いろいろありますがまぁ、そこが映画の面白いところで、ぎょ!っとさせて貰うのも楽しい♪

時々、登場してくる我が愛する母校KG上ケ原キャンパスの懐かしい風景が、
青春時代にタイムスリップして胸キュンものでした。

今から16年前の1995年、阪神大震災の時、夫の兄一家が住む甲東園を訪ねていった時、
この今津線沿線は目を覆いたくなるような光景が広がっていました。

今、こうして見事に復興を遂げ美しい街によみがえり、こんな素敵な映画の題材になったことが嬉しく、
映画を見終わった後、何故か涙が溢れてきました。

今年の夏には母校キャンパスで、放送部60周年の大同窓会が予定されています。
その時は、私も、阪急電車、今津線に乗り、甲東園から思い出噛み締めながら、
懐かしい友の待つ上ケ原まで歩いて登ろうと思います。


※写真は昨年5月に撮影したものです。
by bella8 | 2011-05-03 10:18 | ちょっといい話


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