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赤頭巾ちゃん
森のお花を見ると「赤頭巾ちゃん」の気分になるのは母からのDNAでしょうか・・・・

今から17年前ですから、母も若かった・・・と言っても73歳ですが、脚も丈夫で元気いっぱいでした♪
当時、すぐ下の妹、K子一家はスウェーデン駐在でしたから、母と私はストックホルム郊外の家で暫く滞在させて頂きました。
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このダイニングルームの窓から下を見下ろすと、トチノキの花が満開で、庭から下に降りていくと、湖がゆったりと広がっています。
夏は白夜になるので、いつまでも明るい!仕事から帰宅し夕食後湖に出てモーターボートで遊ぶ人も・・・
どこまでが家の敷地なのか、垣根などなく森のなかに家がポツンポツンと点在しています。
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周りは色とりどりの美しい花がいっぱい!こんな感じでした・・・
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ある朝、下を見ると母がこんな感じでサンデッキに座っていました。(これは私ですが・・・)
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朝食の準備が出来たので母を呼ぼうと思ったら、いなーーい!
そこらあたりを散歩しているのかと思っていたら、待てど暮らせど、帰ってこなーーい!
さすがに心配になり、手分けして探すことになりました。
甥っ子たちも「おばーーちゃーーん!おばーーちゃ~~ん!」と大声で探し歩いても、全く反応なし!
言葉も喋れない母は道も聞けないないだろうし、大体こんな朝早くに歩いている人も少ない・・・
どうしたものかと心配しているところに、母と甥っ子が帰ってきました!!!
両手いっぱいに花を抱えて・・・

どうもお花摘みに夢中になっていたら知らない道に出てしまい、そこは車がビュンビュン走る高速道路だったらしい。
慌てて戻ろうにも、自分が来た道など検討もつかず、花束抱えて途方に暮れている所、お兄ちゃんの方の甥っ子と出会えたみたい・・・

これがその時の花束です。絵を描く母はこれを写生したかったのでしょう。

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帰宅し、開口一番、末っ子の孫から言われた言葉は、「おばあちゃん誰にも出会わなかった?」でした。
スウェーデンでは山に咲いている花を勝手に摘んだら法律違反で、罰せられるとか・・・
おばあちゃん赤頭巾ちゃんはガビーン!となったでしょうが、無事帰宅できてホッとしたことでしょう。

きっと今思い出しても懐かしいというより怖い思いでになっているに違いない!
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孫と言えば、私は「赤頭巾ちゃん」のお話を人形を使ってしてやり、まだ3歳になったばかりの初孫を泣かせてしまった苦い思い出があります。

これはお嫁ちゃんのお母様が通っておられる鎌倉の教会でバザーに出すため、教会の女性部の方々が作られたお手製の「赤頭巾ちゃん」人形です。可愛いですね♪

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孫と一緒に「ランラランラ・ランラン~♪」なんて歌を歌いながら森の中をスキップする赤頭巾ちゃんを演じていたら、孫も後ろから楽しそうにスキップしてニコニコ笑顔でついて来るので♪時々お人形を孫のお顔の近くに持って行ったりしながら部屋の中を楽しく回っていました。

こうしてノッてくれると、気分がいいですよね♪ こちらも段々テンションが上がってきます♪

こちらはおばあさん!「赤頭巾ちゃん、早く来ないかなぁ~」と待ち遠しい表情・・・

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森のオオカミは赤頭巾ちゃんを見かけ、先回りしてお婆さんの家に行きます。
そして、な・なんと、お婆さんを食べちゃいました!
その後、お婆さんのベットで赤頭巾ちゃんを待ち伏せしていました。
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そんなこととはいざしらず、「お婆さん、遅くなってゴメンね!プレゼントのお花を摘んでたの」と言いかけると、
ベットの布団を撥ねのけて「グハハハハ・・・・」と現れたのは、恐ろしいオオカミの顔!

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オオカミの顔は怖くないのですが、私がデーモン小暮閣下みたいなダミ声で「グハハハハ・・・・」とやっちゃったもんですから、
孫はもう大泣きです!ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----
後は収拾がつかなくなって、ママのところへ飛んでいってしまいました。(._.ゞ)

それにしてもこのお人形よく出来ているでしょう。
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色もデザインもなかなかのものです。
しかし、このお人形・・・その日を限りに封印してしまいました。
よって、次々孫が生まれても「赤頭巾ちゃん」のお人形で遊ぶことは二度とありませんでした。o( _ _ )o

ところが、先日、妹のK子が母の所の押し入れを整理していて、この人形を見つけ出し、玄関の下駄箱の上にさり気なく飾っているではありませんか!♪ ビックリクリクリクーリクリです!(°m°;)
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グリム童話の「赤頭巾ちゃん」、オオカミはお婆さんも赤頭巾ちゃんも食べちゃうんですよね。

残酷過ぎるということで、後に結末に手直しが入り、漁師が満腹状態で居眠りしていたオオカミを撃ち殺し、
お腹から生きたままのお婆さんと赤頭巾ちゃんを救出するというハッピーエンドになりました。

子供は子供なりに童話の世界の出来事で現実ではない!とわきまえているから、たとえ残酷な内容の童話でも古典として今も生き続けているのでしょう。

小学生になった「だんご3兄弟」にいつかまた、この人形を使って迫真の演技で迫ってみようかしら?
恐らく、鼻で笑われるでしょうね・・・(*´∀`)

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by bella8 | 2012-04-24 07:40 | ちょっといい話


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